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コラム

せつ子のブロードバンド教室 せつ子のブロードバンド教室 第20回

~ ピッキングは、もう大丈夫なの? ~

コラム提供:(株)フォーバル  

「ピッキング」は、鍵の学校で教えている、正真正銘の職業です

鍵を落としてなくしてしまい、家の中に入れなくなったり、車の鍵を室内に置きっぱなしでドアをロックしてしまった場合、電話をすると直ぐに駆けつけてくれるのが、「鍵の解錠屋さん」ですよね。
イラスト
針金の先が曲がっている特殊な工具を鍵穴に差し込んでカチャカチャやると、わずか数分の間で鍵を開けてしまう、とっても頼もしい職業です。

以上のように、専用の工具を利用して鍵を開けることを「ピッキング」と呼んでいます。ピッキングを行うのはとても難しく、誰もができるという技術ではありません。

鍵の形は数万種類もあるからです!

この仕事を身に付けるためには、「鍵の学校」に通う必要があります。半年から1年間、鍵の専門学校に通い、卒業検定をパスしなければ、ピッキングを職業にすることはできないのです。
「ピッキング技術」を、犯罪に利用する者が現れた!

ピッキングは、鍵を無くして家の中に入れなくなった人を助けることができる優れた技術ですが、この技術を悪い方向に利用すると、簡単に泥棒を行うことができるようになります。

イラストこれと同じようなことは、スポーツの世界にもあります。

例えば、ボクシング選手や合気道選手は、相手を倒す強靭なテクニックを備えていますが、それはあくまでも試合に勝つための技術であって、喧嘩や暴力で勝つための技術ではありません。
ですから、攻撃性の強いスポーツを行う選手には、高い道徳心が求められているのです。

鍵の学校に入学しようとする人は、先ず始めに、高い道徳心があるかどうかが問われます。氏名や住所も警察に登録され、間違いを起こさないことを宣訳させられるのです。

しかしいつの日か、ピッキング技術を習得した一部の人が、その技術を漏らしてしまい、窃盗団がそのピッキング技術を利用して、泥棒を行うようになってしまったのです。
どんな鍵穴でも、ピッキングは可能なのか?

一般的に、鍵穴が水平方向になっているものはかなり昔に製造された鍵なので、ピッキングされやすいといわれています。
鍵穴が垂直方向になっているものは、ピッキングに時間がかかります。
イラスト
また、鍵に丸い穴がたくさん刻み込まれているものがあります。これは「ディンプルキー」と呼ばれているもので、従来のノコギリ型の鍵よりも、数倍ピッキングが難しいと言われています。

ただし、鍵業界関係者の間では、どんなに頑丈な鍵でも、鍵穴がある以上、絶対にピッキングできない鍵はない!と言うのが常識となっています。
ピッキング対策には、どのようなものがあるのか?

どんなに複雑な鍵でも、ピッキングに時間をかけると、いつかは開いてしまいます。
イラスト
対策としては、1つの扉に、鍵を2つ以上付けることをお勧めしたいと思います。
これは泥棒の心理を突いた作戦です。泥棒は人目を嫌います。
ピッキングに時間が掛かれば掛かるほど、道を通る通行人からの視線が気になります。

警察の統計データによると、ピッキングに5分以上掛かってしまった場合、高い確率でその家の侵入を諦めて行くとされています。

みなさんも、「ワンドア・ツーロック」という言葉を、よく聞くと思います。
1つの扉に2つの鍵を付けることで、ピッキング被害を未然に防ぐことができますので、是非とも実践して頂きたいと思います。

その他の対策としては、扉の内側のノブに、ピッキング専用の防犯ブザーをぶら下げるというやり方です。
ピッキングを行っている最中は、金属がこすれ、独特の音と振動が発生します。この音と振動を検知したら、大きな音で警報音が鳴るという装置です。この装置は乾電池方式で、外出する際にスイッチを入れるだけですので、手軽で便利です。価格も3,000円~10,000円程度でリーズナブルだし、取り付け工事を行う必要もありませんので、特にお勧めです。
ピッキング対策だけで安全か?

5年ほど前から日本では、全国的にピッキング被害が急増したことから、水平型から垂直型の鍵に取り替えたり、ワンドア・ツーロックにする家や企業が増えました。よって、最近では、ピッキング被害は急速に減りつつあります。

しかし泥棒犯罪は減ってはいません。泥棒の侵入手段が変わっただけなのです。

例えば玄関扉から侵入しようとする場合、ドリルを使って扉に小さな穴を開け、専用工具を使って、扉の内側から鍵を開けてしまうやり方があります。これは「サムターン回し」と呼ばれる侵入手法です。

イラストまた、多くの家庭や一般企業でピッキング対策が行われたために、最近の泥棒は、玄関扉から侵入を試みることをしなくなりました。

最近一番多い侵入方法は、窓ガラスを割って入る、昔ながらのオーソドックスな方法です。
窓ガラスを割ると大きな音がしますので、以前の泥棒は嫌がりました。

しかし最近では、透明フィルムを窓ガラスの外側から貼り付けて、ハンマーで叩き割ったり、ガスバーナーでガラスを溶かして小さな穴を開け、穴に手をくぐらせて内から鍵を開け、侵入するというケースが多くなっています。

このような犯罪を食い止めるには、窓ガラスに鉄格子を取り付ける必要があります。

 

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