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せつ子のブロードバンド教室 第24回
~ 携帯電話ウイルス ~
コラム提供:
(株)フォーバル
日本においては、約10年前から普及が加速した携帯電話ですが、1999年よりNTTドコモのiモードに代表されるインターネット接続サービスが開始され、その機能や性能は、年々拡大傾向にあります。
そして、今や携帯電話は、一昔前のパソコン並みの処理をこなすようになり、名実共に「いつでも・どこでも」仕事ができる環境が整ったのです。
現在の携帯電話は、電子メールを送受信することもできますし、インターネットから音楽やゲームをダウンロードすることもできるようになり、正にパソコンそのものと言っても過言ではありません。
さて、ここでパソコンという言葉を聞いて気をつけなければいけないことの一つに、コンピューターウイルスがあります。
携帯電話は、インターネットに接続することが可能なポケットサイズのパソコンです。メールに添付されたファイルを無用心に開いたり、信頼の置けないホームページから怪しいファイルをダウンロードすることは、パソコンと同様、携帯電話においても大変危険な行為です。
携帯電話がウイルスに感染すると、パソコン以上に危険な状態となります。
例えば携帯電話専用のサイトには、有料サイトがたくさんあります。
ウイルスに感染した携帯電話は、これらの有料サイトに勝手にアクセスし、ひと月後には、莫大な料金を電話会社から請求されるということになります。
また、携帯電話の電話帳に登録されている電話番号へ、次から次へと電話をかけたり、国際電話を長時間かけ続けたりすることもできますので、パソコンのウイルスと違って、直接的な金銭被害は計り知れません。
ウイルスの感染経路もさまざまです。
携帯電話には赤外線通信やBluetooth(ブルートゥース)と呼ばれる近距離無線通信ができるものもありますので、これらの機能を勝手に利用して、携帯電話を近付けただけでウイルスに感染させる方法もあります。
日本の携帯電話サービスは、電話機と通信会社がワンセットになって提供されており、他の通信会社とは互換性がありません。
さらに、音楽再生ソフトやゲームなどのアプリケーションプログラムについても、ほかの通信会社の携帯電話では作動しないような仕組みになっています。
これとは逆に、世界の携帯電話サービスは、携帯電話機と通信会社、それとアプリケーションプログラムの三つが別々に独立しているために、この三つがお互いに連携を取り合って、互換性があるように作られています。
これは、まるでパソコンの世界と全く同じです。
パソコンの場合、NECのパソコンでも富士通のパソコンでも、WindowsOSをインストールすることで、どんなアプリケーションプログラムでも作動させることが可能です。
以上のように、日本以外の携帯電話は、電話機の中に「Symbian(シンビアン)」などのOSソフトをインストールし、全てをオープンな環境にしています。これと比較し、日本では「iTron(アイ・トロン)」や「Monta Vista Linux(モンタ・ビスタ・リナックス)」、などのOSを独自に改良してインストールしていますので、許可されていないアプリケーションプログラムをインストールしても、作動しないようになっているのです。
よって、ウイルスに感染したプログラムが間違ってインストールされたとしても、全く作動しないので、結果的に感染による被害が起きないようになっているのです。
とは言っても、日本にでも、いつ携帯電話ウイルスが蔓延するか分かりませんので、常に注意を怠らないことが大切です!
携帯電話ウイルスの被害は、2004年夏くらいから猛威を振るうようになりました。
特にヨーロッパと東南アジアが顕著ですが、日本ではまだ携帯電話ウイルスの報告は多くありません。この理由は、携帯電話サービス全体の仕組みの違いにあります。
ヨーロッパや東南アジアを始めとし、日本以外の地域において携帯電話を契約する際は、まず電話機を購入し、その後、通信会社を選択し、個別に契約する形となっています。
これと比較し、日本では電話機と通信会社がワンセットとなっています。
例えば、NTTドコモのショップで購入した電話機を、ボーダフォンの回線に接続することはできません。
このように、通信会社を選択したら、その通信会社が提供している電話機でしか通話ができないように、閉鎖的な仕組みになっているので、携帯電話ウイルスが猛威を振るうには至っていません。
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