とある日の会話。
「なんで「スパムメール」って、缶詰みたいな名前がついてるの?」
「モンティ・パイソンって、知ってる?」
「ビートルズのパロディのラトルズとか作ったコント集団だよね」
「そうそう、よく知ってるね。クレイジーキャッツみたいな人たち」
「それもかなり古いな~」
「スパムという題名の、食堂の客と店員との会話によるコントがあるんだ」
「どんな感じ?」
「何を頼んでも、スパム入りで客が怒り出す」
「メニューが、スパムだらけってこと?」

「そう。卵にベーコンとスパム、ソーセージとスパム、スパムとソーセージとスパム、
伊勢海老のグラタンのトリュフ添えスパムのせ、といった具合に連呼する」
「要らないのに、どこにでも登場するから、スパムメールって言うわけか」
「その通り。スパムなしの料理をくれ、と言っても、ない!と言われる」
「ははは」
「いやいや笑いごとではないよ。今のご時世、送られてくるメールのうち、
90パーセント近くがスパムだという報告もあるくらいなんだから」
「でもどうせ変な内容だから、さっさと捨ててしまえばいいんじゃないの?」
「それが一番。しかし、ときどき感心するものもあって、侮れない」
「たとえば?」
「詐欺商材会社撲滅、このサイトを利用しないとあなたは180万円の損をします、
という件名のメールが、このあいだ届いた」
「こりゃまた、すごい件名だね」
「本文のリンク先が、「中古」情報商材販売サイトなわけ」
「え、どういうこと?」
「つまり、自分が損した商材をやや安く他人に売って損失をカバーしようという、
詐欺商材を使った詐欺商法。なんだか、どうしようもない世界」
「恥の上塗りみたいなメールか。確かに、すごいね」
「ところで、一番多いスパムの内容はどういうのだと思う?」
「よく来るな~と思うのは、アダルト系とか出会い系かな?」
「正解。出会い系だけで1/3を占めていて、裏DVD販売も10パーセントくらい」
「あ、あとはバイアグラ販売のメールもよくみるね」
「そう。ほかには、偽ブランド品の販売、闇金、ギャンブル必勝法などがある」
「さっきの、詐欺商材会社撲滅っていうのは?」
「情報商材系は最近増えていて、普通のセールスメールと区別がつきにくい。
SEO対策とか、アフィリエイトとか、ネット関連用語のものは、かなり危険」
「要するに、「金」と「色気」がほとんど、ということだね」
「しかも、スパムって、単に変な内容のメールというだけではなく、
ウイルスを仕込んでいる場合が多い」
「や、やっぱりここにもウイルスがいるんだね」
「添付ファイルやリンクをクリックすると感染する場合があるので、
とにかく変なメールは無視を決め込んだ方がいいよ」
「ってことは、そのうち、有料のスパムメール撲滅対策商材みたいな、
スパムメールも来たりするんじゃないのかな?」
「そうだね。あれ? そもそも、この会話も、もしかして・・・?」
「おいおい、それを言っちゃあ~おしまいだよ!」
ちょっと自虐ネタになりましたが、くれぐれもスパムメールにはご注意ください。
