技術士試験の本質を理解する
技術士試験は、理系の試験だと思っている人がいますが、これは大きな誤解です。技術士試験は、実際には文系の試験なのです。そして合格のために最も必要なのは、高度な文書力であり、計算力ではありません。今日は、この重要な認識について詳しく解説してみたいと思います。
多くの受験生が、技術士試験を技術的な知識や計算能力を問う試験だと考えがちです。確かに技術的な知識は前提として必要ですが、それ以上に重要なのは、その知識を適切に文章として表現し、読み手に正確に伝える能力なのです。
業務経歴票における文書力の重要性
技術士試験において文書力が重要である理由を、具体的に説明していきましょう。まず「受験申込書及び業務経歴票」の段階から、高度な文書力が求められます。特に720文字詳細業務では、旧制度の3,000文字図表入りと同じレベルの表現力を求められるという厳しい条件があります。
これは何を意味するのでしょうか。つまり、文章だけで試験官の頭の中に図表を描く必要があるということです。以前は図表を用いて視覚的に説明できていた内容を、今度は文章のみで同等の理解を促さなければならないのです。これは極めて高度な文章表現技術を要求される作業です。
文書力の差が合否を分ける
この文章による表現力の差が、受験生の間で明確な点数の差となって現れます。同じ技術的内容を扱っていても、それを読み手に分かりやすく、魅力的に伝えることができる人とできない人では、評価に大きな開きが生じるのです。優れた文書力を持つ受験生は、限られた文字数の中で読み手の理解を促し、印象に残る内容を作成することができます。
筆記試験における文書力の真価
さらに、筆記試験の選択科目(記述式)では、あなたと専門の違う試験官でも理解できる、読みやすくしかも品質の高い論文を記述する必要があります。これは技術士試験の最も困難な部分の一つです。
あなたと同じ専門分野の専門家だけが理解できるような、専門用語を多用した論文では意味がありません。そのような論文は、意味不明の論文として評価され、結果として不合格になってしまいます。技術士には、専門外の人にも分かりやすく技術的内容を説明できる能力が求められているのです。
幅広い読み手を意識した文章作成
技術士は、技術的な専門知識を持たない経営陣や一般市民に対しても、技術的な課題や解決策を分かりやすく説明する役割を担います。そのため、試験においても、様々な専門背景を持つ試験官が理解できる論文を作成する能力が評価されるのです。
これは単に専門用語を避けるということではありません。必要な専門用語は適切に使用しながらも、その意味や重要性を読み手に分かりやすく説明し、論理的な構成で議論を展開する高度な文章技術が必要になります。
JESの文書力向上プログラム
JESでは、受講生の文書力を鍛えるために、論文添削を無限に繰り返すシステムを採用しています。この添削は、100回でも200回でも、極端な場合には1,000回でも、受講生が完全に理解できるまで繰り返し実施します。
1,000回という数字は少しオーバーな表現ですが、実際には平均で1論文につき5回程度の添削で、多くの受講生が必要なレベルに到達しています。しかし、個人差があるため、理解に時間がかかる受講生には、納得できるまで何度でも指導を継続します。
添削無制限システムの価値
この添削無制限システムは、担当講師と直接E-mailで指導を受けることができるからこそ可能となります。従来の一方向的な指導ではなく、受講生一人一人の理解度や課題に応じた個別対応が可能です。
文書力の向上は、一朝一夕には実現できません。継続的な練習と的確なフィードバックが不可欠です。そのため、制限のない添削システムは、確実な文書力向上を実現するための重要な仕組みなのです。
実践的な文書力向上のアプローチ
効果的な文書力向上のためには、単に文章を書くだけでなく、読み手の立場に立って文章を見直すことが重要です。自分が書いた文章が、専門外の人にも理解できるかどうかを常に意識しながら執筆することが必要です。
また、論理的な構成、適切な用語の選択、簡潔で明確な表現など、様々な要素を総合的に向上させることが求められます。これらのスキルは、経験豊富な指導者からの継続的なフィードバックを通じて効果的に身につけることができます。
一発合格への道筋
技術士試験にチャレンジしている人は、技術的知識の習得と並行して、文書力を鍛えて一発合格を果たしてください。優れた文書力は、技術士としてのキャリアにおいても極めて重要な能力であり、試験合格後も長く役立つスキルです。
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当会の技術アドバイザー
坂林和重先生
株式会社日本技術サービス代表
「電気と資格の広場」代表幹事